Q:マイクロバブル温浴で皮膚病は治りますか?

 

A:皮膚にトラブルを抱える子のほとんどは、様々な原因により皮膚のバリア不全を引き起こしていると考えられます。
バリア不全を 解消するためには、「薬による治療」「スキンケアによる治療」という両側面からのアプローチが必要不可欠となります。

それでは、わんこのスキンケアはどの様にすればよいのでしょうか?

皮膚を清潔に保つ事と、良い皮脂膜を形成することが、皮膚のトラブルを改善する一番の近道となりますが、ここでマイクロバブルに使用する入浴剤の選択はとても重要となってきます。

入浴剤の重要性

一般的には、低刺激性といわれる界面活性剤でもあっても、それが引き金となり、炎症を引き起こす子も多く存在します。

経皮吸収するお薬があるように、皮膚は結構様々な物質や薬剤を吸収します。

特に皮膚バリアが低下している子はなおさらです。

シャンプーをすることにより、汚れや脂分と同時に、必要な皮脂や角質層や細胞間脂質(脂肪酸やセラミドやNMF)を一緒に除去してしまい、余計なシャンプー成分などをますます吸収、残留しやすくしてしまいます。

さらに皮膚は電荷を帯びているため、アニオンやカチオニなどの洗浄剤や両イオンの性質を持つ洗浄剤は、皮膚の電荷と反応し結合することにより、残留しやすくなり、洗い流したつもりでも残っているということになりかねません。

よく低刺激性と言われる、アミノ酸系洗浄剤もいわゆるアニオン系の洗浄剤であり、やはり残留の危険性も考えなければなりません。
矛盾しますが、洗浄はしっかりし、汚れや皮脂などもしかっり除去しなければならないのですが、しっかり洗浄すればするほど必要な皮脂や角質層や細胞間脂質を一緒に除去してしまい、それらを残そうとすると洗浄が不十分となり、それが原因で、さらに皮膚が悪化するということがあります。(アイレックス資料より)

当店は以上の様な矛盾をできる限り解決するように開発された、入浴剤ベジウッシュを使用しています。

マイクロバブルは定期的に入浴することで、効果が期待出来ます。
マイクロバブルは一回で治るものではありませんが、一回で”違い”がわかる変化が現れますので、是非体験してみていただきたいと思います。

 

Q:どのくらい入浴回数が必要ですか?

 

A:特にトラブルがなく健康時を目的とした場合は、3週間から1か月に1度程度の定期的な温浴をお勧めしています。
肌のターンオーバー(わんこは21日)に合わせて、温浴することで、古い角質をやさしくはがし、真皮を引き上げていくことで、健やかな肌を保つことが出来ます。

皮膚のトラブルのある子の場合は、状態にあわせて1週間〜2週間に1度程度の入浴をお勧めします。

目安としては

  • かゆがり出す
  • 臭いがしてくる
  • べたべたしてくる

等の症状が出始める前に入浴していただくことで、効果が期待できます。

皮膚病の原因の一つである細菌は、適度な温度・湿度・栄養(この場合はわんこの皮脂や古い角質)等、一足条件が揃うと、猛烈に増殖してしまう為、毎日わんこと接している飼い主さんが、この増殖が始まる前のタイミングを見計らって入浴を利用していただく必要があります。

 

Q:入浴時間はどのくらいですか?

 

A:当店ではシャンプー前のマイクロバブル温浴(予備洗浄)に約5分、シャンプー後のマイクロバブル温浴(本洗浄)に約5分の後、さらにハイドロコーシングを約5分程度行いますので、通常のトリミング時間+15分程度のお時間をみていただいています。

 

Q:シャンプー剤や温浴剤を使用しないでマイクロバブル温浴を利用する事はできますか?

 

A:マイクロバブルは特性として、小さな汚れには強く、大きな汚れは苦手と考えて下さい。

それは、ミクロサイズの小さな泡が、肉眼で見える大きな汚れを分解洗浄するには、かなりの時間を必要とするからです。

15分程度の限られた時間の中で、大きな汚れは入浴剤とシャンプーで、小さな毛穴の汚れはマイクロバブルの泡でと、それぞれ役割分担することがより効率よい洗浄法だと考えます。

ただし、定期的な入浴で(1週間に1度程度)、ベタベタした皮脂がなく、汚れなどない状態の子であれば、その方法も有効だと考えていますので、いつでもご相談ください

 

Q:動物病院で薬用シャンプーが処方されていますが、マイクロバブルは利用することが出来ますか?

 

A:薬用シャンプーには様々な種類がありますので、担当のお医者様にマイクロバブルの際に使用しても問題がないかを確認していただくのが一番安心だと思います。

シャンプーをお持ちいただいた場合は、マイクロバブル予備洗浄の後のシャンプーで使用させて頂きます。

 

 

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